オスグッド・シュラッター

オスグッド・シュラッターとは？

成長期の子ども（主に10～15歳）に多く見られるスポーツ障害です。

特にサッカー、バスケットボール、バレーボール、陸上（ジャンプやダッシュが多い種目）など、膝を頻繁に使う競技に多く発症します。

成長期は骨の成長が筋肉より先に進むため、筋肉（特に大腿四頭筋）が骨に引っ張る力が強くなります。

この力が、脛骨粗面という膝下の骨の出っ張り部分に繰り返し加わることで、炎症や骨の突出が起こります。

好発年齢・性別

• 年齢：10～15歳の成長期
• 性別：男子に多い（女子でも運動量が多いと発症あり）

主な症状

• 膝のお皿の下が痛い・腫れる
• 触ると骨の出っ張りがゴリっとして痛む
• 走る、ジャンプ、階段昇降などで痛みが増す
• 安静にすると痛みが軽減するが、運動を再開すると再発しやすい

治癒までの期間

• 軽度：数週間～1か月程度
• 中等度～重度：数か月かかることもあり

※成長が終わると自然に治ることが多い

予防のポイント

• 日頃からの柔軟性の維持（特に太もも前）
• 運動後のアイシング
• オーバートレーニングの回避
• 正しいフォーム指導（ジャンプや走行動作）

治療方法

• 低周波治療機による疼痛緩和
• 超音波による回復促進など