こむら返り
こむら返りとは?
下腿三頭筋(特に腓腹筋)が不随意に強く収縮して痙攣を起こす現象で、強い痛みを伴います。
多くは夜間や運動中・運動後に発生します。
発生メカニズム
- 電解質異常
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの不足 - 水分不足
脱水による筋・神経の過敏化 - 筋疲労
長時間の運動や不慣れな動作による過負荷 - 血行不良
冷えや長時間の同一姿勢など - 神経の過興奮
中枢または末梢の神経伝達異常 - 加齢・妊娠・糖尿病
神経伝導の変化や筋代謝の低下
「整骨院で行える施術」
1.筋肉の柔軟性改善
- 手技療法(軽擦・揉捏・伸展操作)
- 腓腹筋・ヒラメ筋の筋緊張緩和
- 筋膜の滑走改善
- 自宅で行えるヒラメ筋・腓腹筋の静的ストレッチ
2.関節・アライメント調整
- 下腿・足関節のモビリゼーション
- 足部の可動性低下による代償動作を改善
- 骨盤や下肢のバランス調整
- 姿勢不良が原因の場合、体幹~下肢のアライメント改善を行う
3.物理療法
- 低周波療法による血流促進
- ホットパックや超音波による筋弛緩と血流改善
4.生活指導・再発予防
- 水分・ミネラルの摂取指導(特に運動前後や夏場)
- 寝る前の軽いストレッチ
- 睡眠中の冷え対策(レッグウォーマーなど)
※注意点(鑑別含む)
下記のようなケースでは医師の診断を推奨します
- 頻繁なこむら返り(糖尿病性ニューロパチー、末梢動脈疾患など)
- 痛みやしびれを伴う神経障害性の疑い
- 血栓性静脈炎など、危険な循環障害の可能性






