こむら返り

こむら返りとは?

こむら返り下腿三頭筋(特に腓腹筋)が不随意に強く収縮して痙攣を起こす現象で、強い痛みを伴います。

多くは夜間や運動中・運動後に発生します。

発生メカニズム

  1. 電解質異常
    ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの不足
  2. 水分不足
    脱水による筋・神経の過敏化
  3. 筋疲労
    長時間の運動や不慣れな動作による過負荷
  4. 血行不良
    冷えや長時間の同一姿勢など
  5. 神経の過興奮
    中枢または末梢の神経伝達異常
  6. 加齢・妊娠・糖尿病
    神経伝導の変化や筋代謝の低下

「整骨院で行える施術」

1.筋肉の柔軟性改善

  • 手技療法(軽擦・揉捏・伸展操作)
  • 腓腹筋・ヒラメ筋の筋緊張緩和
  • 筋膜の滑走改善
  • 自宅で行えるヒラメ筋・腓腹筋の静的ストレッチ

2.関節・アライメント調整

  • 下腿・足関節のモビリゼーション
  • 足部の可動性低下による代償動作を改善
  • 骨盤や下肢のバランス調整
  • 姿勢不良が原因の場合、体幹~下肢のアライメント改善を行う

3.物理療法

  • 低周波療法による血流促進
  • ホットパックや超音波による筋弛緩と血流改善

4.生活指導・再発予防

  • 水分・ミネラルの摂取指導(特に運動前後や夏場)
  • 寝る前の軽いストレッチ
  • 睡眠中の冷え対策(レッグウォーマーなど)

※注意点(鑑別含む)
下記のようなケースでは医師の診断を推奨します

  1. 頻繁なこむら返り(糖尿病性ニューロパチー、末梢動脈疾患など)
  2. 痛みやしびれを伴う神経障害性の疑い
  3. 血栓性静脈炎など、危険な循環障害の可能性